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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:インソース、チャームケア、霞ヶ関C

インソース <日足> 「株探」多機能チャートより
■インソース <6200>  974円  +150 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 インソース<6200>はマドを開けて急伸している。7日の取引終了後に発表した24年9月期第2四半期累計(23年10月~24年3月)の連結決算は、売上高が前年同期比15.6%増の60億1800万円、経常利益が同24.8%増の24億300万円だった。直近3カ月となる1~3月期の増収率は約20%、経常増益率は約30%に上っており、足もとの業況を好感した買いが集まったようだ。講師派遣型研修事業では、1~3月期に中堅企業向けのDX(デジタルトランスフォーメーション)関連研修や管理職研修が増加したほか、平均単価が向上。公開講座事業ではチャットGPTなどのDX関連や、リスキリング関連の研修受講者数が増加した。ITサービス事業で官公庁の大型案件の納品が完了し、カスタマイズ売り上げが増加したことも収益を押し上げた。

■チャームケア <6062>  1,675円  +170 円 (+11.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 チャーム・ケア・コーポレーション<6062>は大幅高で年初来高値更新。7日取引終了後に23年7月~24年3月期連結決算を発表。売上高が前年同期比31.6%増の295億8400万円、営業利益が同81.1%増の24億7800万円となっており、これを好感した買いが入っている。既存ホームが高い入居率を維持したほか、新設ホームの入居も引き続き好調に推移。また、コロナ関連経費の減少や業務効率化の効果により営業利益が改善した。通期の増収増益見通しに変更はない。

■霞ヶ関キャピタル <3498>  18,300円  +1,260 円 (+7.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 霞ヶ関キャピタル<3498>が全般地合い悪をものともせず買い人気を集め、一時10%を超える上昇で1万8850円まで上値を伸ばした。4月3日につけた上場来高値1万8800円を約1カ月ぶりに更新した。前日取引終了後、ドバイにある同社の連結子会社が保有するアラブ首長国連邦(ドバイ)の物件を売却決済(延床面積66平方メートル2室、125平方メートル1室の計3件)したことを発表、これが株価を刺激する格好となった。なお、売却先及び売却価格は守秘義務契約に基づき詳細公表は控えられているが、売却に関して24年8月期業績予想には織り込み済みとしている。

■エムティーアイ <9438>  815円  +53 円 (+7.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 エムティーアイ<9438>が続急伸し、年初来高値を更新した。7日の取引終了後、24年9月期の連結業績予想の修正を発表。最終利益の見通しをこれまでの13億4000万円から17億5000万円(前期比2.3倍)に引き上げており、好感されたようだ。ヘルスケア事業や法人向けDX(デジタルトランスフォーメーション)支援事業での売り上げが伸び、3月中間期の業績が計画を上回って着地する見込みとなった。学校DX事業における導入学校数が順調に拡大したことなども踏まえ、通期の利益予想を上方修正した。今期の売上高予想は据え置いた。

■横河電機 <6841>  3,751円  +199 円 (+5.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 横河電機<6841>が大幅高で3連騰となり、上場来高値を更新した。7日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績と配当予想を開示した。今期の年間配当予想は前期比18円増配の58円に設定。経常利益は前期比10.8%減の750億円を計画するものの、想定より減益幅は大きくはないとの受け止めもあり、ショートカバーを誘発する形で上昇に弾みがついたようだ。今期の売上高は同4.2%増の5630億円を見込む。堅調なエネルギー需要や素材産業の投資回復などを背景に、受注高も増加を想定。半面、売上構成変動による粗利率の悪化や、先行投資の増加が利益を圧迫する。想定為替レートは1ドル=145円とした。あわせて新たな中期経営計画についても公表。29年3月期にかけて、受注高と売上高の年間成長率を10%以上、営業利益率を29年3月期に15%以上とする目標を掲げた。

■ヒロセ電機 <6806>  17,985円  +855 円 (+5.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 ヒロセ電機<6806>が大幅続伸した。7日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績と配当予想を開示した。今期の最終利益は前期比5.7%増の280億円を見込む。年間配当予想は同50円増配の490円とし、好感されたようだ。今期の売上収益は同6.3%増の1760億円を見込む。自動車用機器市場向けの電子部品需要が引き続き堅調に推移すると想定。民生用機器市場向けのビジネスの回復も予想する。24年3月期の売上収益は前の期比9.7%減の1655億900万円、最終利益は同23.6%減の264億8000万円だった。また同社は株主還元方針に関し、単年度の業績の影響を受けにくいDOE(株主資本配当率)を指標に採用し、24年度より中期的にDOE5%を目標とすることも公表した。

■新明和工業 <7224>  1,306円  +49 円 (+3.9%)  11:30現在
 新明和工業<7224>が全般軟調相場に抗して上値指向を継続。前週を境に急速な戻り足でマーケットの視線を集めたが、きょうも大口の買いが流入し株価を押し上げる形となっている。同社が7日取引終了後に発表した24年3月期の営業利益は前の期比27%増の117億6500万円と大幅な伸びを達成した。更に、25年3月期の同利益についても前期比11%増の130億円と2ケタ成長を継続する見通しにあり、買い安心感が広がった。部品不足の解消に伴いダンプトラックなどの生産回復が見込まれるほか、製品価格の値上げ効果も発現する。

■沖電気工業 <6703>  1,183円  +37 円 (+3.2%)  11:30現在
 沖電気工業<6703>がカイ気配スタートで株価水準を切り上げ、3月25日につけた年初来高値1205円を上回り新値街道に突入した。情報通信システム構築を手掛けるほか、ATMやプリンターなどを主力展開するが、足もとの業績は販管費などのコスト削減が寄与して利益率が大きく改善している。7日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、最終利益は従来予想の120億円から256億円(前の期は28億円の赤字)に上方修正した。繰り延べ税金資産回収の可能性を見直し、税負担軽減効果も反映して大幅な増額となっている。

■ホソカワミクロン <6277>  4,665円  +145 円 (+3.2%)  11:30現在
 ホソカワミクロン<6277>が反発した。7日の取引終了後、24年9月期第2四半期累計(23年10月~24年3月)の連結業績に関し、売上高が414億円(前年同期比11.3%増)、経常利益が42億5000万円(同26.2%増)で着地したようだと発表。これまでの計画と比べ売上高は24億円、経常利益は12億5000万円上振れする。経常利益は減益予想から一転、増益となる見通しとなり、評価されたようだ。対ドル、対ユーロで想定よりも大幅な円安となり、円換算ベースの売上高と利益を押し上げた。海外事業では値上げ効果も発現。欧米を中心に金利が上昇し、受取利息も増加した。

■スルガ銀行 <8358>  999円  +31 円 (+3.2%)  11:30現在
 スルガ銀行<8358>が大幅に3日続伸している。7日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、純利益が計画の120億円から153億円(前の期比44.7%増)へと上振れして着地したようだと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。経常収益は914億円(同1.1%減)と、計画に対し39億円上振れする。コア業務粗利益が想定以上に堅調だったほか、経費削減効果や実質与信費用の改善も寄与する。

■日本証券金融 <8511>  1,629円  +45 円 (+2.8%)  11:30現在
 日本証券金融<8511>が急反発した。7日の取引終了後、26年3月期を最終年度とする中期経営計画での新たな株主還元方針を策定したと公表した。中期計画の期間中、総還元性向100%を目指す方針を継続しつつ、配当に関しては25年3月期から26年3月期の間、配当性向70%を目安に積極的な配当を行う。25年3月期の年間配当予想は、特別配当6円を含めて70円(前期は47円)とするほか、取得総数170万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.0%)、取得総額26億円を上限とする自社株買いの実施も発表した。株主還元姿勢を評価した買いが集まったようだ。25年3月期の純利益は前期比5.8%増の85億円を見込む。

■ハーモニック <6324>  4,250円  +70 円 (+1.7%)  11:30現在
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>は朝安後に切り返した。7日の取引終了後、24年3月期の連結業績に関し、最終損益の赤字幅が計画の8億円から248億円に拡大して着地する見込みだと発表した。前の期は75億9500万円の最終黒字だった。ドイツの連結子会社を巡り、子会社化の際に認識したのれんなどの無形固定資産の一部について減損損失281億5900万円を特別損失として計上する。これに伴って、繰延税金負債を一部取り崩すため、最終損益に及ぼす影響額は242億2000万円となる。これを嫌気した売りが先行したものの、いったん悪材料出尽くしと受け止めた投資家の買いが優勢となり、プラス圏に浮上した。

■キッセイ薬品工業 <4547>  3,230円  -420 円 (-11.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 7日に決算を発表。「今期経常は12%減益、8円増配へ」が嫌気された。
 キッセイ薬品工業 <4547> [東証P] が5月7日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比10倍の61.4億円に拡大したが、25年3月期は前期比12.1%減の54億円に減る見通しとなった。
  ⇒⇒キッセイ薬品工業の詳しい業績推移表を見る

■ギフトホールディングス <9279>  2,799円  -266 円 (-8.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 ギフトホールディングス<9279>が反落。7日取引終了後に4月の国内直営店の月次動向を発表した。既存店売上高は前年同月比3.5%増と増加基調を維持したが、前月までと比べやや伸びが鈍化。また、客数は同0.3%減と減少に転じており、これが売りの手掛かりとなったようだ。改装中の店舗が増えたことが売上高に影響を与えたという。全店ベースの売上高は前年同月比17.0%増、客数は同13.1%増だった。

■任天堂 <7974>  7,415円  -344 円 (-4.4%)  11:30現在
 任天堂<7974>が軟調。7日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の最終利益は前期比38.9%減の3000億円を見込む。同日のオンラインでの記者会見で、同社の古川俊太郎社長が「ニンテンドースイッチ」の後継機を来年3月までに発表する方針を示したと伝わったものの、減益計画を嫌気した売りが優勢となっている。売上高は同19.3%減の1兆3500億円となる見通し。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=140円、1ユーロ=155円とした。「ニンテンドースイッチ」の今期の販売台数は1350万台(前期は1570万台)と予想する。24年3月期の売上高は前の期比4.4%増の1兆6718億6500万円、最終利益は同13.4%増の4906億200万円だった。

■イー・ガーディアン <6050>  1,675円  +300 円 (+21.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 イー・ガーディアン<6050>がストップ高の水準となる前営業日比300円高の1675円でカイ気配となっている。7日の取引終了後、配当方針の変更と株主優待制度の新設を発表。これをポジティブ視した個人投資家の買いが集まった。新たな配当方針では、連結配当性向30%程度を目安とすることを明記し、24年9月期の年間配当予想を4円増額して31円(前期比5円増配)に見直した。株主優待制度では、毎年9月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、継続保有期間1年未満の場合は5000円相当、1年以上の場合は8000円相当のQUOカードを贈呈する。一方、同社は24年9月期の連結業績予想の下方修正も発表した。今期の売上高予想は133億円から115億300万円(前期比3.4%減)に引き下げたほか、経常利益予想は19億5000万円から17億5100万円(同3.1%減)に見直し、増益予想から一転減益を見込む。フィンテック関連において一部案件の需要が落ち着いたことや、既存案件の売り上げの減少を補うのに想定よりも時間を要した影響などを、業績予想に織り込んだ。

●ストップ高銘柄
 グリーンエナ <1436>  1,369円  +300 円 (+28.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 売れるネット広告社 <9235>  2,694円  +500 円 (+22.8%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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