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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:山一電機、電子材料、三越伊勢丹

山一電機 <日足> 「株探」多機能チャートより
■山一電機 <6941>  3,270円  +504 円 (+18.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 山一電機<6941>がカイ気配スタート。14日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高は前期比26.3%増の460億円、最終利益は同2.4倍の50億円を見込む。加えて、前期の配当を1円増額したうえで、今期の年間配当予想は同43円増配の74円とした。更に、取得総数50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.44%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いの実施も発表。業況と株主還元姿勢を評価した買いが集まった。今期はメモリー半導体用ソケットにおいて、生成AIを含めてデーターセンター向けを中心にDRAM関連の需要が増加すると想定。自動車関連向けも堅調に推移すると見込む。

■日本電子材料 <6855>  3,425円  +501 円 (+17.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 日本電子材料<6855>がストップ高の3425円水準でカイ気配となっている。14日の取引終了後に発表した24年3月期連結決算で、営業利益が8億7000万円(前の期比72.8%減)と大幅減益だったものの、従来予想の3億円を上回って着地したことに加えて、25年3月期も同24億円(前期比2.8倍)と大幅増益を見込むことが好感されている。前期は、海外半導体メーカーに対するメモリー向けプローブカードの拡販が進んだことに加えて、売上高の増加に伴う工場稼働率の改善や高付加価値製品の受注などが寄与したという。今期は引き続きメモリー向けで需要の回復が先行している海外半導体メーカーへの拡販を進めるとともに、市場全体についても年度後半から段階的な需要の回復を予想しており、これらを取り込むことで大幅増益を見込む。

■三浦工業 <6005>  3,054円  +401.5 円 (+15.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 14日に決算を発表。「今期最終は10%増で4期連続最高益、前期配当を4円増額・今期は2円増配へ」が好感された。
 三浦工業 <6005> [東証P] が5月14日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期の連結最終利益は前の期比14.8%増の193億円になり、25年3月期も前期比10.5%増の214億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を49円→53円(前の期は45円)に増額し、今期も前期比2円増の55円に増配する方針とした。
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■三越伊勢丹 <3099>  2,671円  +334.5 円 (+14.3%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が大口の買い注文に寄り付かずカイ気配スタートとなる人気となった。百貨店最大手で宝飾品など高額商品を中心とした富裕層の消費熱やインバウンド需要を取り込んで業績は絶好調に推移している。14日取引終了後に発表した24年3月期決算は営業利益が前の期比84%増の543億6900万円と大幅な伸びを達成、過去最高を大幅に更新した。続く25年3月期についても同利益は前期比18%増の640億円を見込んでおり、2ケタ成長で連続ピーク利益が更新となる見通しにあることから投資資金の流入が加速した。好業績を背景に株主還元も強化し、前期配当は従来計画に2円上乗せした34円とし、今期は前期実績から10円増配の44円を計画する。更に、発行済み株式数の2.3%に相当する850万株、金額ベースで150億円を上限とする自社株買いも発表(取得した自社株は11月29日付で全て消却)、これらを評価する形で投資資金が集中した。

■宮地エンジ <3431>  4,340円  +520 円 (+13.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 宮地エンジニアリンググループ<3431>が4日ぶりに急反発した。14日の取引終了後、24年3月期の連結決算とともに25年3月期の業績予想を開示し、今期の経常利益が前期比21.4%増の96億円となる見通しを示した。前期に続き過去最高益を更新する見通し。また、実質増配の予想を示し、配当利回りは足もとで4%台半ばと高水準とあって、評価されたようだ。25年3月期の売上高は同5.2%増の730億円を計画する。高速道路の大規模更新工事は今後も順調な発注を想定。首都圏でのターミナル駅の再開発事業など数多くの計画が予定されるなか、技術力を生かし事業拡大につなげる。今期の年間配当予想は195円。前期の期末配当は従来の予想から12円増額した。前期の年間配当は株式分割を考慮したベースで記念配当を含めて192円となる。

■椿本チエイン <6371>  6,020円  +680 円 (+12.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位
 椿本チエイン<6371>が急反騰し年初来高値を更新している。14日の取引終了後に9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したほか、上限を180万株(発行済み株数の5.02%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視されている。自社株の取得期間は6月3日から来年3月31日までで、取得した全ての自社株は25年3月31日に消却する予定だ。また、同時に発表した25年3月期連結業績予想で、売上高2800億円(前期比4.9%増)、営業利益230億円(同8.2%増)と6期ぶりの営業最高益更新を見込み、配当予想は中間99円・期末47円と実質増配としたことも好材料視されている。自動車エンジン用タイミングチェーンシステムなどモビリティ事業が引き続き伸長するほか、モーションコントロールの復調を見込む。なお、24年3月期決算は、売上高2668億1200万円(前の期比6.1%増)、営業利益212億6200万円(同12.0%増)だった。

■バイセル <7685>  3,460円  +380 円 (+12.3%)  11:30現在
 BuySell Technologies<7685>が大幅高で3日続伸し、年初来高値を更新した。14日の取引終了後、24年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し、最終利益の見通しをこれまでの18億9000万円から20億1000万円(前期比38.3%増)に引き上げた。業況を評価した買いが集まったようだ。通期の売上高予想は65億9000万円増額して590億7000万円(同38.7%増)に見直した。1~3月期はM&A関連費用が利益を圧迫すると想定していたが、出張訪問買取事業やグループ店舗買取事業が順調に推移した。3月に子会社化したむすびの損益計算書を第2四半期(4~6月)から連結することも踏まえ、業績予想を見直した。1~3月期の売上高は前年同期比33.8%増の121億2100万円、最終利益は同16.4%増の2億9300万円だった。

■リズム <7769>  3,690円  +370 円 (+11.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位
 14日に決算を発表。「今期経常は59%増益、24.5円増配へ」が好感された。
 リズム <7769> [東証P] が5月14日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比1.0%増の12.5億円になり、25年3月期も前期比58.9%増の20億円に拡大する見通しとなった。4期連続増収になる。
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■KPPGHD <9274>  793円  +79 円 (+11.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 14日に決算を発表。「今期経常は8%増益、6円増配へ」が好感された。
 KPPグループホールディングス <9274> [東証P] が5月14日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比32.2%減の124億円に落ち込んだが、25年3月期は前期比8.2%増の135億円にV字回復する見通しとなった。
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■Lドリンク <2585>  5,660円  +550 円 (+10.8%)  11:30現在
 14日に決算を発表。「今期経常は23%増で6期連続最高益、前期配当を2円増額・今期は8円増配へ」が好感された。
 ライフドリンク カンパニー <2585> [東証P] が5月14日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比51.0%増の46億円に拡大し、25年3月期も前期比22.7%増の56.5億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、5期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を35円→37円(前の期は28円)に増額し、今期も前期比8円増の45円に増配する方針とした。
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■綜合警備保障 <2331>  931.4円  +86.4 円 (+10.2%)  11:30現在
 14日に決算を発表。「今期経常は2%増益、前期配当を6.3円増額・今期は1.1円増配へ」が好感された。
 綜合警備保障 <2331> [東証P] が5月14日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比7.5%増の421億円になり、25年3月期も前期比2.2%増の431億円に伸びる見通しとなった。15期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を17.4円→23.7円(前の期は1→5の株式分割前で86円)に増額し、今期も前期比1.1円増の24.8円に増配する方針とした。
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 同時に発表した「3.5%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の3.5%にあたる1770万株(金額で150億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月15日から10月31日まで。

■フィナHD <4419>  1,002円  +87 円 (+9.5%)  11:30現在
 14日に決算を発表。「今期経常は3.3倍増で7期ぶり最高益更新へ」が好感された。
 Finatextホールディングス <4419> [東証G] が5月14日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常損益は1.9億円の黒字(前の期は3.2億円の赤字)に浮上し、25年3月期の同利益は前期比3.3倍の6.4億円に急拡大を見込み、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
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■ミルボン <4919>  3,592円  +308 円 (+9.4%)  11:30現在
 14日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は19%増益で着地」が好感された。
 ミルボン <4919> [東証P] が5月14日大引け後(15:00)に決算を発表。24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比19.1%増の13.9億円に伸びたが、通期計画の65.6億円に対する進捗率は21.2%となり、5年平均の19.2%とほぼ同水準だった。
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■三井住友トラ <8309>  3,599円  +304 円 (+9.2%)  11:30現在
 14日に決算を発表。「今期最終は3倍増で2期ぶり最高益、実質増配へ」が好感された。
 三井住友トラスト・ホールディングス <8309> [東証P] が5月14日大引け後(17:15)に決算を発表。24年3月期の連結最終利益は前の期比58.5%減の791億円に落ち込んだが、25年3月期は前期比3.0倍の2400億円に急拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
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■ソニーグループ <6758>  13,050円  +1,085 円 (+9.1%)  11:30現在
 ソニーグループ<6758>が急騰している。米CNBCが米国時間14日、関係筋の情報として、ソニーが米パラマウント・グローバル<PARA>の買収計画について再考していると報じた。これまで米メディアは、同社傘下のソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)と、米国のプライベートエクイティ(PE)投資会社のアポロ・グローバル・マネジメント<APO>が、パラマウントに対し共同買収を提案し、買収金額は全額現金で260億ドル(約4兆円)に上る見通しだと伝えていた。ソニーGに対しては、買収による費用負担への懸念が後退したとの受け止めが広がったようだ。加えて、同社は日本時間14日の取引終了後、25年3月期が実質増配となる見通しと、取得総数3000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.46%)、取得総額2500億円を上限とする自社株買いの実施、9月30日を基準日とし、10月1日付で1株を5株に分割することも発表したとあって、幅広い投資家による買いを集めている。ソニーGの今期の売上高は前期比5.5%減の12兆3100億円、最終利益は同4.7%減の9250億円を見込む。想定為替レートは1ドル=145円前後とした。イメージング&センシング・ソリューション部門と音楽部門で増収増益を計画する。年間配当は株式分割前のベースで100円を予想。前期の年間配当は85円で、実質的な増配となる見込み。24年3月期の売上高は前の期比18.6%増の13兆207億6800万円、最終利益は同3.5%減の9705億7300万円だった。自社株の取得期間は5月15日から25年5月14日まで。

■東海リース <9761>  1,695円  +300 円 (+21.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 東海リース<9761>がストップ高の水準となる前営業日比300円高の1695円でカイ気配となっている。14日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績と配当予想を開示した。今期の経常利益は前期比40.6%減の6億3000万円を見込む一方、年間配当予想は同40円増配の100円を計画する。足もとの株価水準で配当利回りは5.9%に上り、高配当利回りに着目した買い注文が集まったようだ。今期の売上高は同0.8%増の173億1000万円を見込む。仮設建物需要は堅調な推移を想定する一方で、人件費の増加を見込む。

●ストップ高銘柄
 日本精密 <7771>  107円  +30 円 (+39.0%) ストップ高   11:30現在
 アイロムグループ <2372>  2,773円  +500 円 (+22.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 GMO TECH <6026>  8,680円  +1,500 円 (+20.9%) ストップ高   11:30現在
 アルファ <4760>  3,055円  +502 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 エフアンドエム <4771>  1,751円  -500 円 (-22.2%) ストップ安   11:30現在
 アバールデータ <6918>  4,560円  -1,000 円 (-18.0%) ストップ安   11:30現在
 アルメディオ <7859>  726円  -150 円 (-17.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 南海化学 <4040>  3,595円  -700 円 (-16.3%) ストップ安   11:30現在
 博展 <2173>  540円  -100 円 (-15.6%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、7銘柄

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